はまリハ介護ビジネスアカデミー代表の臼居優と申します。

はじめに、私がどのような想いでこの介護ビジネスアカデミーを運営しているかについてお伝えしたいと思います。
運営母体である「株式会社はまリハ」の事業内容や、はまリハを立ち上げるときに私がどのような想いで立ち上げたのかについてお話しながら、想いの背景を知っていただければ嬉しいです。
株式会社はまリハは、
「共生社会の実現に向けた幼児・障害児・者、高齢者が一緒に集える地域コミュニティ」
をビジョンとして掲げて、介護・医療・障害福祉を中心に地域の皆様の健康をサポートする会社として、神奈川県横浜市を中心に地域密着型で運営してます。
運営している事業を具体的にご紹介すると、
- 訪問看護ステーション
- 通所介護
- 地域密着型通所介護
- 居宅介護支援事業所
- 放課後等デイサービス(重症心身障害児専門)
- 児童発達支援サービス(重症心身障害児専門)
- 医療的ケア児通学支援事業
- リハビリセンター事業(自費リハビリ)
- 体操教室(高齢者予防事業)
また、当マニュアルを執筆している2024年以降には以下の事業を開設予定です。
- 町の保健室
- 訪問診療
- 訪問リハビリ
- 訪問薬局
これら4つの事業の構築は、私の育った町である横浜市旭区若葉台で進行中で、子供から大人まで障害の有無や年齢、性別に関係なく共に生きる社会である「共生社会」の実現に向けた活動です。
そして、当社のミッションは、
「誰もが住み慣れた場所で最期まで自分らしくいきいきと暮らすことを支援する会社」
です。
このミッションは、私の大好きだった祖母の介護の経験からできたものです。
私は、4歳から30歳まで両親と祖母と暮らしていました。小さい時から一緒に遊んでくれて、お手玉を教えてもらったりあやとりをしたり、朝ごはんのみそ汁や煮物など祖母の味で育ちました。
私は、兄と妹の3人兄弟の真ん中でしたが、一番のおばあちゃん子だったと自負しています。
そんな祖母が95歳を超えた頃から食事の量も減り、体調を崩すことも多くなってきました。両親も自宅で見るのが大変になってきたこともあり、特別養護老人ホームに入所することになりました。祖母は自宅に居たかったこともありましたが、両親も高齢になってきたこともあり、苦渋の決断でした。
その後、入所してから2ヶ月経過した頃に体調を崩して、水分補給もできないため、緊急入院をすることになりました。
入院して3日後にお見舞いに行くと、点滴に酸素マスク、尿バールーンなどスパゲッティ状態で、とても見てられる状態ではありませんでした。
このままでは病院で死を待つのみだと思いました。すぐに両親にも話し、老人ホームに戻りました。その後2週間後に亡くなりました。
亡くなる数時間前に私と妻とひ孫である娘二人と、会いに行くことができとても優しい表情で祖母を看取ることができました。
この経験から本人の希望に沿った介護をすることの大切さを実感しました。
そんな祖母と暮らしていたこともあり、将来は高齢者に関わる仕事がしたいとなんとなく考えていました。
私が大学2年生の20歳の時がちょうど、介護元年である2000年で介護保険がスタートした時でした。
その時に近くの地域ケアプラザでデイサービスで働くボランティア募集のチラシを見て、面白そうだと思い、ボランティアに行くことにしました。
何ヶ月かデイサービスでボランティアをしていると、介護スタッフの女性から「ホームヘルパー2級を取ってみれば!」と言われ、介護の資格があることがわかってきました。
当時は、介護保険が始まったばかりで横浜市はホームヘルパー2級取得に半額ほどの助成金が出ることもあり、半年間の通信教育と実技講習と実習を受けて、ホームヘルパー2級を取得しました。
これが、私が介護業界に本格的に携わるようになった始まりです。
その後、国家資格である理学療法士の資格を取得して病院に数年間勤務したのちに、独立して生まれ育った神奈川県横浜市で訪問看護ステーションを立ち上げることになりました。
冒頭でもお伝えしたように、当社のミッションは
「誰もが住み慣れた場所で最期まで自分らしくいきいきと暮らすことを支援する会社」
ですが、会社の立ち上げから現在に至るまで、このミッションがブレることなく会社の軸として掲げ続けられたのは、祖母との生活が大きく影響していると思います。
このマニュアルを手にしていただいたみなさんも、訪問看護ステーションを立ち上げたいと思ったきっかけや、介護ビジネスに挑戦したいと思ったきっかけがあると思います。
私のように、幼少期の経験がきっかけという方もいれば、看護師やセラピストとして病院で働いたことがきっかけという方もいると思います。
また、すでに老人ホームなどの介護ビジネスを運営されている方が、訪問看護ステーションを手がけたいと思われた方もいるのではないでしょうか。
はまリハ介護ビジネスアカデミーでは、訪問看護ステーションの立ち上げから運営するまでの流れやノウハウを、私の実体験に基づいて解説していきます。
時には、訪問看護ステーションをうまく経営するためのテクニック的なことをお伝えすることもありますが、長く地域に愛される訪問看護ステーションを運営するためには、枝葉のテクニックよりも幹となる「想い」の方が重要です。
立ち上げる段階で心が折れそうになることもあると思いますし、立ち上げて運営していくとなると様々な困難が立ちはだかることもあるでしょう。
私もたくさんの壁にぶつかってきましたが、幹となる想いがあったからこそ、その想いが原動力となり乗り越えてこれたと思います。
もし、これから困難や壁にぶつかることがあれば、「訪問看護ステーションを立ち上げたい」「介護ビジネスに挑戦したい」という最初の想いを思い出してください。必ず乗り越えることができます。
そして、私は介護ビジネスの少し先をいく先輩として、みなさんを応援しています。介護ビジネスを盛り上げていく仲間として、一緒に頑張っていきましょう!
はまリハ介護ビジネスアカデミー
株式会社はまリハ
代表 臼居優